関連参考文献リスト

 以下に、国際組織(国際機構)国際法国際私法・外国法地球環境に関する法と政治と国際機構国際政治などの参考文献を、とりあえず、当該分野専門出版社の国際書院のものを中心に掲げます。国際書院刊行の文献(出版社の明記されてないもの)については、読者の便宜のために、石井社長みずからのコメントをそのまま付して掲載しておきました。リンク等はご自由にどうぞ。もしも引用するようなときや、何か感想でもあるときには、石井さんへメールを。    「このホームページを見たので」と一言添えてお願いします。

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国際機構論 

横田洋三編著  新版 国際機構論 2001年3月  A5判 480頁  (渡部も分担執筆)

 

今の300を越える国際機構の全貌を掴み、その組織、活動について理論的体系的説明を試みた国際機構の入門書。 国際機構の発展と現代国際社会を素描し、国際機構の内部組織、対外関係、活動分野が多数の図表とともに紹介されている。

 

横田洋三編著  国際機構入門  1999年

 マスコミで報道される国際社会で起こる国際機構が関連した事件を理解する上で必要とされる基本的な枠組みと基礎的な知識を平易に解説する。 法・政治・経済の視点から国際社会をとらえ直す機会を本書によって得るものと思われる。

 

横田洋三  国際機構の法構造 2001年3月 A5版 460頁 【New !

@国際機構の法構造(国際機構と法、機能的統合説の限界) A国際機構の内部法秩序(国連システムにおける表決制度の意味他) B国際金融機関の法構造(国際公社論の試み) C国際機構と地球的課題(環境と国際機機構他) 

                          

横田洋三  国際公社論-会社的性格の国際組織の体系的研究

@国際公社概念(概念規定の意味他)  A国際公社の実例(専門機関グループの国際公社、地域的金融機関の国際公社他)  B国際公社の機構上の特徴(法人格他)   C国際公社論の展望(国際公社論の現況、国際公社論の発展の可能性)

 

渡部茂己  国際機構の機能と組織−新しい世界秩序を構築するために−  1994年2月 A5判 261頁 

 【文部省科研費研究成果公開促進費助成著書】     冷戦終結後の国連の機能の重視と基本的人権擁護の視点から国際社会で必要とされる国際機構の機能と組織を考察する。 国際機構について、一般的機能、一般的組織、個別的機能、個別的組織を論じ、新しい世界秩序の構築を展望する。(1994.2)

 

渡部茂己  国際機構の機能と組織[第二版] 1997年7月  A5判 281頁

 第二版では、略語表及び国連平和維持活動表を付けて教材としても使いやすくなっている。今日の国際社会で「必要」であり、対応「可能」な国際機構の役割を検討し、21世紀以降を眺望する長期的展望を描く。(1997、7)  【第2刷】2001年

 

シドニー・D・ベイリー (庄司克宏/庄司真理子/則武輝幸/渡部茂己 共訳)  国際連合 1990年 A5版194頁  

初心者向けの国連への手引書である。 国連の目的と構造、加盟国が国連内で組織するグループ及びブロック、国連が世界平和の維持に果たす役割、軍備縮小及び人権保護というテーマが扱われ、もっと優れた国連を展望する。   (1990.11)

 

モーリス・ベルトラン 横田洋三監訳   国連再生のシナリオ A5判197頁

 

国際機構、平和、世界統合などにまつわる危険性、変革のプロセス、及び国際政治との関係について論じる。 経済国連を目指し、国家レベルと国際社会レベルとのバランスある協力構造の模索、更に人民レベルの代表制を未来に描く。 (1991.5)

 

モーリス・ベルトラン 横田洋三/大久保亜樹訳 国連の可能性と限界  四六判 223頁 

国連について、創設時から90年代初めまでのPKOや開発援助、人権などの分野における活動を詳細に分析し、それを国際社会の歴史の文脈の中で位置づけ、国連の可能性と限界を明示する。 国連の問題点と可能性を知る最良の書。 (1995.5)

 

秋月弘子  国連法序説-国連総会の自立的補助機関の法主体性に関する研究-  1998年3月 A5判231頁

 

横田洋三編  国連による平和と安全の維持−解説と資料ー (秋月弘子/庄司克宏/庄司真理子/滝澤美佐子/二宮正人/則武輝幸/船尾章子/堀江訓/望月康恵/山田哲也/山村恒雄/横田洋三/渡部茂己 共著訳) 2000年2月 A5版838頁 【文部省科研費研究成果公開促進費】

 
ディヴィド・エドワード/ロバート・レイン 庄司克宏訳 EU法の手引き
各章が簡潔で選び抜かれた言葉遣いで説明された、質の高いEC法入門書。 詳細な判例、各国裁判所の判決を含んだ参照文献を項目ごとに参照することにより、読者はEC法の核心に直接ふれることができる。          

 

森本 敏/横田洋三編著   予防外交  A5判 237頁
予防外交の究極の目標は世界平和の実現である。 戦争や武力紛争が発生する前にその悪化を阻止し、また紛争そのものを防止することが予防外交の本質である。平和の創造・強制・維持・構築の角度から現代国際社会に課題を提起する。(1996.8)


国際法      

大谷良雄編 共通利益概念と国際法   A5判 401頁                   

国家主権、国際機構、国際法定立の新しい動向、国家の国際犯罪、宇宙開発、領域管轄権、国際法上の不承認、国際機構の特権及び免除、持続可能な開発、個人データの国際流通などから「共通利益」概念に接近する。       (1993.11)

 

中川淳司  資源国有化紛争の法過程-新たな関係を築くために  A5判 328頁

途上国の資源開発部門における外国民間直接投資を素材として、南北間で展開される私的経済活動に対する国際法の規制の実態を明らかにする。当事者の法論争過程を跡づけながら、南北格差の是正に向けての国際法の今日的役割を示す。

 

丸山珠里  反乱と国家責任-国家責任論における行為の国家への帰属に関する一考察  A5判 331頁 

国際法上の国家責任の成立要件としての「行為の国家への帰属」の法理に関する国際慣習法の現段階での成熟度を考察する。 「反乱」における国際判例・法典化草案及び学説を検討し、併せて「国家責任条約草案」の妥当性を考察する。(1992.11)  
松田幹夫編  流動する国際関係の法-寺澤一先生古稀記念   A5判 

現代国際法の課題を様々な角度から追求する。対日平和条約と「国連の安全保障」、国際法規の形成と国内管轄の概念、条約に基づく国内法の調和、国際裁判における事実認定と証拠法理、制限免除主義の確立過程、自決権の再考その他。(1997.5)

 

波多野里望/尾崎重義編著 国際司法裁判所-判決と意見第2巻(1964−93年) A5判 561頁

判決及び勧告的意見の主文の紹介に主眼を置き、反対意見や分離(個別)意見は、必要に応じて言及する。 事件概要、事実・判決・研究として各々の事件を紹介する。巻末に事件別裁判官名簿、総名簿を載せ読者の便宜を図る。   (1996.2)

                       

カタリナ・トマチェフスキー 宮崎繁樹/久保田洋監訳 開発援助と人権 A5判 287頁

開発援助と人権の繋がりを検討し、人権が援助国の履行状況評価のためだけでなく、開発阜助の全過程で、人権問題は、開発援助の周辺からその中枢へと格上げされるべきことを主張。普遍的人権基準の承認と遵守義務を説く。  (1992.11)

 

山本武彦/藤原保信/ケリー・ケネディ・クオモ編

 

国際化と人権ー国際化時代における世界人権体制の創造をめざして  A5判259頁

世界的な人権状況の過去と現在を検証し、人権の国際化に最も遅れた国=日本の人権状況との対照を通じて、人権の保障と擁護のための「世界人権体制」とも呼ぶべき制度の構築の可能性を問い、日本の果たすべき主体的役割を考える。(1994.9)  
桑原輝路  海洋国際法   四六判219頁

海洋国際法の基本書。海洋国際法の法典化、海洋の区分と分類、沿岸国の領域管轄権の及ぶ海洋、沿岸国の領域管轄の及ばない海の各分野を簡潔に叙述している。図で、海洋の区分と分類、直線基線、公海などが示され理解を助けている。


国際私法・外国法
石黒一憲  情報通信・知的財産権への国際的視点  A5判224頁

国際貿易における規制緩和と規制強化の中での国際的に自由な情報流通について論ずる。国際・国内両レベルでの標準化作業と知的財産権問題の接点を巡って検討し、自由貿易と公正貿易の相矛盾する方向でのベクトルの本質に迫る。(1990.4)

 

廣江健司  アメリカ国際私法の研究   A5判289頁

アメリカ合衆国の抵触法における準拠法選定の方法論を検討する。準拠法選定に関する判例法は、不法行為事件を中心に発展してきているので法域外の要素を含む不法行為を中心に、その方法論を検討し、その判例法状態を検証する。(1994.3)

 

廣江健司  国際取引における国際私法   A5判249頁

国際民事訴訟法事件とその国際私法的処理について基礎的な法理論から法実務への架橋となる法情報を提供する。国際取引法の基礎にある法問題、国際私法の財産取引に関する問題、国際民事訴訟法の重要課題を概説した基本書である。(1995.1)

 

東 和敏  イギリス家族法と子の保護  A5判 285頁

イギリスは1989年「児童法」、1991年「児童扶助法」を制定した。家族の自律性が失われたとき、「家族」の機能を補う役割を法が代替することになった。子の福祉を至高の考慮事項とするイギリス児童福祉法の研究書。    (1996.12)


地球環境に関する法と政治と国際機構

渡部茂己  国際環境法入門−地球環境と法−   (ミネルヴァ書房)2001年7月 A5版 202頁

ガレス・ポーター/ジャネット・W・ブラウン 信夫隆司訳 地球環境政治-地球環境問題の国際政治学   5判 331頁
地球環境問題に対し、国際政治に固有の解決方法、概念の整理や有効な分析枠組みを提示する。持続可能な開発への国際社会の枠組みの変更そのための国際社会制度の形成、安全保障・南北問題・世界経済の問題などが論じられる。  (1993.3)

 

ピーター・H・サンド 信夫隆司/高村ゆかり訳  地球環境管理の教訓 四六判187頁 
地球環境管理にとってこれまで蓄積されてきた経験と制度上のノウハウを詳細に検討し、地球環境問題を解決するための効果的なルール、国際社会制度を如何に構築するか、どのように世界に普及させ、遵守させるかを論ずる。   (1994.5)


国際政治
国際連合大学編  武者小路公秀/浦野起央監訳  地域紛争と平和   A5判 215頁

[紛争と平和の世界的文脈@]サミール・アミン/テオニオ・ドスサントス/タマス・センテス/ラシェードディン・カーン/ウィリアム・M・サザーランド/ヤシュ・タンドン/シルバーミチェレーナ/シルヴェー・ブルカーン。 (1989・12)

 

国際連合大学編  武者小路公秀/浦野起央監訳  地域の平和と安全保障の構図 A5判 213頁 <渡部茂己分担訳>

[紛争と平和の世界的文脈A]マイケル・ハメルグリーン/S・K・B・アサンテ/ヘクトール・ ファウンデス・レデスマ/坂本義和/オウンディバ・ンオリ/クロビス・ブリガガオ。各々が地域の内側から分析する。     (1989・12)

 

国際連合大学編  武者小路公秀/浦野起央監訳  国際危機と地域紛争の焦点 A5判189頁 

[紛争と平和の世界的文脈3]カミングス/ピーター・D・ジョーンズ/モハメド・アユーブ/イ ボ・マンダーザ/コルドバ/ビヨルン・へットネ。 朝鮮半島、太平洋、中東、南部アフリカ、中米に おける紛争をとり上げる。   (1989・12)

 

宇野重昭/朱通華編  農村地域の近代化と内発的発展論-日中「小城鎮」共同研究      A5判 532頁

各々の地域の人々がその自然的生態系に適合し、 それぞれの伝統と文化遺産に基づいて自立的に人類共通の目標に至る経路をつくり出することを主張する。内発的発展論の対象に中国の江蘇省と日本の大分県がとり上げられる。  (1991・6)

 

三鷹市/ICU社会科学研究所編   市民・自治体は平和のために何ができるか-ヨハン・ガルトゥング平和を語る      四六判196頁

人々が「国」から「街」へ帰ることを提唱する。  「自治体」は本来、人々自身が自分達の生活をどうするか決定するところであり、どこか遠いところへ行ってしまった「政治」をもう一度人々の身近なところへ取り戻すことを主張。 (1991・7)

 

ロニー・アレキサンダー  大きな夢と小さな島々-太平洋島嶼国の非核化にみる新しい安全保障観     A5判 267頁

太平洋地域におけるミニ国家は、大国の大気圏核実験場となってきた。それぞれの民族・文化にとってかけがえのない海・島・空気を守るための「反核ナショナリズム」の運動は「内発的安全保障」論へと方向づけられていくことを論じた。

 

武者小路公秀編   新しい世界秩序をもとめて−アジア・太平洋のゆくえ

A5判 245頁  民主主義と人権、非覇権的な地域システムの構築、国家と社会運動、少数民族や宗教集団など総合的に議論を展開し、危機に満ちたこの過渡期の世界の実相を明らかにし、アジア・太平洋地域の平和秩序の形成のための原理と政策を探る。(1992・8)

 

石村修/小沼堅司/古川純編  いま戦争と平和を考える  A5判 257頁 

歴史、法制度、人間そして現在の日本と世界の現実を見つめ直すことが本書全体のモチーフである。 日本国憲法の平和条項の意義を探り、ヨーロッパ、アジアとの比較憲法的、国際法的考察を行い、国際社会での紛争解決策を模索する。 (1993・1)
堀江浩一郎  南アフリカ-現代政治史の鳥瞰図    A5判345頁 

南アのコミュニティ運動、対外関係などの政治分析を通して、南ア社会の変革と民主化へのダイナミズムを考察する。第三世界の壮大な実験である「市民社会」の建設へ向けての運動は、現代国際社会の課題に示唆するものも大きい。(1995・4)
宇野重昭  新しい国際関係と人類社会の未来    近刊

[国際関係シリーズ(1)] 新しい自己認識のために国際関係の見方を変える必要があり、自己の革新と社会的使命の自覚へ到達するための国際関係論の学習を提唱する。 国家間関係を動かした人間性に現代国際関係の新しさを見る書。 

 

天児 慧  日本の国際主義−20世紀史への問い    四六判 265頁 

[国際関係シリーズI] 今日に至る日本を国際社会の中で捉え直し、その過程での日本人の国際認識を論ずる。明治維新、1945年の敗戦、80年代後半から90年代初頭の冷戦崩壊の三つの転換期を各々検証し、未来への歴史的見取り図を探る。

 

中嶋嶺雄/清水透編  転換期としての現代世界-地域から何が見えるか A5判 349頁

[東京外国語大学・海外事情研究所叢書 1] グローバルな視点と地域からの視点の双方向から現代史に接近する。 現代国際社会を、普遍的価値と地域性の視座から捉え、変わりゆく世界を跡づけながら社会科学と歴史学の役割をも論ずる。(1993.1)  

中嶋嶺雄編  変貌する現代世界を読み解く言葉    A5判

[東京外国語大学・海外事情研究所叢書A] 現代世界の変貌の歴史的要因を探究する視座として、言語、民族、風土、文化を捉えた。煉獄としての民族、文化多元主義、風土から心象地理へ、亡命の精神・喪失の言語が語られる。

中嶋嶺雄編  地域統合の中の世界-新たな展開を示す国際政治経済

[東京外国語大学・海外事情研究所叢書B] 広がる地域統合と日本の課題を探る。アジア地域の安定と発展のポイントである中国を論じ、アメリカの動向を占う上でも重要なNAFTA、そして統一へ向かう欧州の政治秩序像を考える。 近刊
ジャック・ドネリー 山本武彦監訳  人権の概念と実践

国際的に人権を保護しようとする際の理論的な課題、実践上の問題を包括的に追究する。人権の普遍性を近代西欧の「リベラリズム」との歴史的特殊的な関係として捉え直し、国際レジーム論に基づいて人権レジーム論を展開する。 近刊

                    

日本国際政治学会96国際会議組織運営委員会編  21世紀の日本、アジア、世界     

(1 基調論文) 鴨武彦 デビス・B・ボブロウ  (2 転換期の国際社会) キャロル・F・J・ノルト 他   (3 世界の中の国家) ダニエル・S・ゲラー   リチャード・T・クピット他 (4 地域主義の発展)リー・R・ト   ペギー・F・メイヤー他

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